こひつじ保育園

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コラム
COLUMN

「考える」 ~幸せ~

聖書から読む保育

文 文責:理事長 新田隆幸

 「さあ、あなたは神と和らぎ、平和を得よ。そうすればあなたに幸いが来よう。」~聖書~

 

 子どもにとっての「幸せ」とは何でしょうか。また大人が、社会が保障してあげなければならない幸せの条件は何でしょうか。

 大きなテーマであり、諸説所論あるでしょうが、ただ子どものため、将来のためだと言い訳しての虐待だけはあってはならないことです。絶対効果などはありません。

 私たちが「幸せ」のために大切にしていることは、「子ども時代」の保障です。子どもには「子ども時代」と言う、特別な時間が必要なのです。ドイツではルターが500年前にそのことに気付き、訴えていますが、残念なことに日本では未だにこのような考えが根付かず、子どもは大人の未熟なもの、早く大人の考えやルールを教え、小さな大人にすることが躾であり、教育だと思い違いしている向きが少なくないです。結果どの様に育つかとと言えば、自分に対して自信の持てない自己肯定感の低い青年になっていくのです。保育園にも危険を排するための規則やルールはあります。しかし、かなりの部分で自由を認めています。それは一人ひとりに「自分の居場所」を確保してあげるためです。「○○でなければならない」「××しなければならない」式の規則は作らないようにしています。そのことによって自分の存在を肯定でき、行動への自信と安心感を持って生活できるのです。自分が認められることによって、他者のことも認める心が育つのです。自分が否定されたら他者をも否定します。

 否定から幸せに繋がることはないのです。幸せのために必要な4つの因子として①やってみよう。②ありがとう。③なんとかなる。④あなたらしく。この4つを保障してあげることが大事なのです。