こひつじ保育園

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コラム
COLUMN

「土と水と自然」Ⅱ ~神の造られた自然の姿~

聖書から読む保育

文 文責:理事長 新田隆幸

「神は仰せられた。『見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与える。それがあなたがたの食べ物となる。』」~聖書~

 夏は昆虫や虫に親しむ最適な季節です。各クラスにもカブトムシやザリガニ、メダカ、カタツムリなど子どもたちの”おともだち”がいっぱいです。カエルやダンゴ虫などであっても子どもの心豊かさを育む大事な環境です。是非たくさん触れさせてあげてください。今の時代、これらの環境が、どんどん破壊され絶滅していっています。

 ある昆虫学者がこのように表現しておりました。「・・生態系は一つの大きなジェット機に例えられ、個々の生き物は一個一個のネジ。いくつネジ。いくつネジがなくなったら危ないかは誰にもわからないし、一度失われたネジ(生き物)を元に戻すすべはない。だからこそ、自然をどれだけそのまま未来に渡せるかが大事・・」と。

 ゴミ虫もドロ虫も人間の都合だけで絶滅させてはならない物です。神の造られた自然の一部なのですから。

 自然災害なども人間の勝手や傲慢さが引き起こした人災だともいわれます。

 先の昆虫学者の言葉を借りれば、”その時”がいつかは誰にもわからないし、その時に何が起こるか誰にもわからないからです。起きて後悔しても遅いのです。

 このようなことは子育てにも言えます。先日も病院の待合室で1歳くらいの子が余りにも動き回るため、親は携帯で何かの画像を見せて静かにさせていました。近くに座っていた女性は4歳の孫が、食事中も携帯画面から目を離さずご飯も一人で食べない、とこぼしながらも「孫はかわいい」と話しておりました。今から携帯依存症患者を育てるのか、と将来が心配になりました。みんながやっているから、成長したら・・・等と言っている間に人間は取り返しのつかないことをやってしまいます。

 人間も自然の一部です。人間らしさを失わせてはなりません。今少しの我慢で神の造られた自然のままの美しさを未来へ残してやることができるのです。