こひつじ保育園

〒010-0041
秋田県秋田市広面字近藤堰添46番地4

Tel. 018-835-1227

© 社会福祉法人こひつじ会こひつじ保育園

コラム
COLUMN

「保育士の数や園児数を知る」 ~その④~

保護者さんが 良い保育園を選ぶための 7つのアドバイス

文 文責:理事長 新田隆幸

 国では待機児童の解消のための受け皿として、数年で400か所の保育施設を、などと言っていますが、かなり難しい課題を含んでいます。それはそれらに対応するための保育士の確保です。今はどこでも保育士不足で定員割れでありながら入所できないという状態です。肝心の部分へは何の策もなく、建物だけをうんぬんするのは夢を語ることと同じといわねばなりません。建物はお金さえ出せばできるが有資格者の働き人はそう簡単には集まりません。

 国の最低基準では、0歳児3人に対し保育士1人、1・2歳児は6人に対し1人です。3歳児は20人に1人の保育士です。4・5歳児は30人に対して1人の保育士です。もちろん最低と言っていますから以上であればいいのですが、経営者はいくらでも人件費を減らしたいため、最低基準で運営している保育園も少なくはありません。この辺のところをしっかり確認しましょう。動かない0歳児なら3人を担当するのも可能かもしれませんが、月齢差の大きい乳児は1対1でも大変です。また保育士の話が理解できるまで5歳児であっても30人に1人ではとても長続きはしません。市内の小学校でも35人に2人の教師が配置されています。きめ細やかな配慮を求めるなら、このような点を改革しなければ保育士の現場離れはますます続くでしょう。担当保育士の人数が十分配置されている保育園を選びたいものです。